赤ちゃんを授かる前から赤ちゃんが産まれるまで困難と奇跡の連続

    NHK「人体シリーズ」❝ 生命誕生 ❞見えた!母と子 ミクロの会話

    が3月18日に放送されました

    今回の放送では、体外受精される方の受精の様子から
    お父さんとお母さんの染色体が合わさるまでを画像で見ることができました📹
    なかなか見ることのできない、とても貴重な画像でした👀

    人工授精や体外受精ではなく
    自然妊娠の場合は、精子が卵管に到達するまで
    様々な困難が立ちはだかり⛈
    さらにお母さんの体の中で起こる変化が不可欠になります
    受精するまでも困難に打ち勝ち
    様々な条件が重なりあう奇跡的なことも大切になりますが
    赤ちゃんが無事に生まれてくるまで
    困難と奇跡的なことが繰り返されて
    赤ちゃんはこの世で生を受けることができます
    妊娠して出産することは私達が思うより
    簡単ではないことを再認識させられる内容でした

    受精した受精卵は分裂を繰り返すと同時に
    分裂の働きだけではなく
    生きるために様々な❝ メッセージ物質 ❞を出し始めます
    その中のひとつが妊娠判定のときに血液検査で調べられる「hCG」です
    受精後10日目前後に受精卵が子宮に着床するために出すのがhCGで
    「ここにいるよ」とこの物質が卵巣などに働きかえることで
    卵巣からの女性ホルモン分泌に影響を与え
    子宮の内膜がさらに厚くなり、受精卵がしっかり着床することができるそうです

    着床した受精卵の細胞がある程度まで増えると
    一部の細胞がWNT(ウイント)というメッセージ物質を出し始め
    そのメッセージ物質を受け取った細胞たちは次々と❝ 拍動 ❞を始めます
    WNTは「心臓になって!」というメッセージで
    最初に心臓の細胞に変化し、早い場合、受精5週目(妊娠6週)で
    心臓の動き❝ 心拍 ❞が超音波で確認できることがあります💖
    この後、心臓の細胞が次なる❝ メッセージ物質 ❞
    FGF(エフジーエフ)を放出し始めます
    このメッセージ物質は「肝臓になって!」と伝える役割があり
    受け取った近くの細胞から肝臓の細胞が生まれていきます
    このように臓器が1つ作られることがスイッチとなり
    赤ちゃんの体作りが次々に進んでいきます
    最初は細胞1つだけでネットワークはないのですが
    メッセージ物質の働きによって様々な細胞が生まれ
    臓器同士のネットワークが作られると考えられているようです
    受精7週目から受精12週目頃に多くの臓器がつくられ始め、
    その後、臓器は完成されていくようです
    臓器を完成させるまでには、数多くの❝ メッセージ物質 ❞が関係し
    その物質の組み合わせやタイミングなどが
    ほんの少し違ったり、ほんのちょっとズレたりするだけでも
    細胞がまったく別の種類に変化してしまったり
    臓器を作れなくなることもわかってきているようです

    赤ちゃんが生まれるまでに
    この精密な細胞同士のメッセージのやりとりが
    少しでも上手くいかなかった場合
    赤ちゃんにとても大きな悪い影響を与えてしまう可能性があるということです
    だからこそ、赤ちゃんが生まれることは神秘的なのかもしれません👶

    着床後、まず胎嚢が確認されます
    次いで心拍が確認できるようになり
    胎盤やへその緒が超音波画像で分かるようになります

    この胎盤は、受精卵から作られていて受精卵の一部だそうです
    全く、知りませんでした
    胎盤の働きはお母さんの血液から酸素や栄養を受け取ることや
    赤ちゃんが出す二酸化炭素や老廃物を出してお母さんに渡したりすることです
    お母さんや赤ちゃんの血液が胎盤を通して直接行き来しているわけではなく
    お母さんの血液と赤ちゃんの血液が混ざらないようにと
    胎盤を通していろんなやり取りがされております
    子宮と胎盤からはたくさんのメッセージ物質が放出されており
    お母さんと赤ちゃんの会話がこのメッセージ物質によりかわされ
    赤ちゃんが大きく成長できる環境が整えられると考えられているようです

    最新の研究で子宮の驚きの変化も分かってきているようですΣ(・□・;)
    赤ちゃんが大きくなるためには、大量の血液が必要となるため
    お母さんの子宮の血管「らせん動脈」の劇的な変化が必要となるようです
    その変化を引き起こすのが、
    胎盤内にある木のような形をした絨毛にいる赤ちゃんの細胞だそうです
    絨毛が大きくなって子宮の壁に達すると
    赤ちゃんの細胞が絨毛から子宮へと移動を開始し始めます
    そして、お母さんの血管(胎盤に血液を送るための穴)に侵入し、血管の壁を突き破ります
    そうすると、妊娠初期には0.05㎜程度だった血管が
    およそ10倍近くの0.5㎜まで広がり、大量の血液が赤ちゃんに送られるようになり
    赤ちゃんが大きく育つことができると考えられているそうです
    この変化は、人や人に近い仲間に特徴的な現象だそうですよ

    この子宮と胎盤の放送の場面になったとき
    お母さんの子宮に胎盤とへその緒を再現して
    それを付けたタモリさんが
    赤ちゃんと同じ状況で円くなって入っている姿で
    番組が少しの間、進んでいったのですが
    何だか少し顔が緩んでしまいました(^^)

    この❝ 生命誕生 ❞見えた!母と子のミクロの会話は
    ずっとずっと楽しみ🎶にしていて
    何が何でも見る❣と決めていたものでした
    不妊治療とは、私達、人間がこの神秘的な現象に
    手を加えていると考えられるとも言えます
    だからこそ、思うようにいかないことのほうが多いのではないだろうか⁇
    と私は思ったりすることもあります

    3月25日でNHKの『人体シリーズ』の放送も最後となります
    長寿についてだったと思いますが
    どんな内容になるのでしょうね

    【 参照 】
    「人体」❝ 生命誕生 ❞見えた!母と子 ミクロの会話
    見えた!受精から出産までの❝ 赤ちゃんの神秘 ❞
    生命誕生の神秘!臓器をひとりでに生み出す❝ メッセージ物質 ❞の働き
    赤ちゃんの「胎盤」と母親の「子宮」が❝ 会話 ❞している
    臓器の機能をもつ小さな細胞の塊が医療をひらく