以前、相談があった顔面神経麻痺の手術後の症状

    かなり前になりますが、
    こんな相談のお電話をいただきました。

    「顔面神経麻痺を患って、手術をしました。
    術後、半年は調子よかったです。
    でも、半年過ぎたころから患っていた方の頬につっぱり感を感じ始め
    今は上手く言葉を話せないし、両手足に力が入りにくい状況にまでなってしまいました。
    手術した病院に行ったが、顔面神経麻痺の手術は終わっているので
    この後、当院でできることはありません。と言われ、
    さまざまな科を受診したけれど、どこでも異常はないと言われるし、
    大きな大学病院にも行ったけれど、そこでも何もできることはありませんと言われ、
    どうしたらいいのか?分からないんです」と!

    男性の方だったけれど、話を聞きながら
    治療を希望された場合は受けよう!と思っていましたが
    とても遠い地域の方だったので治療を受けることはできませんでしたし、
    私には、お話しを聞くことしかできませんでした。

    ご高齢の方でした。
    でも、年齢関係なく、やはり、体調の不調があるのは辛いし、
    命ある限り、辛さなどなく、
    元気に幸せに過ごしたと思ってもいいじゃない。と思うんです。

    その後、どうされているのか?分かりませんが、
    ご相談いただいたときより少しでも調子よくなられて
    楽しい日々を送っていただけてるといいな~!と思います。

    顔面神経麻痺の治療に関して
    どの治療を選択するのがいいのか?
    正直、私には、分かりません。
    病院で行う服薬治療、手術、リハビリ、その他の治療法、
    それぞれの治療法のメリットとデメリットを知って
    そして、あなたご自身が納得して治療法を選択するのが一番かな?と思います。

    鍼灸治療は、お医者さんによって
    効果がないからしない方が良いと言われる方、
    効果を感じているから推進される方、
    効果は分からないけどやってもやらなくてもどっちでもいいと言われる方、
    本当にそれぞれです。
    そして、病院での服薬治療と鍼灸治療を併用される方がほとんどです。
    ただ、早期に服薬治療などで改善されている方は、鍼灸治療を併用される方がかなり少なく、
    服薬治療などでなかなか改善がみられない場合に併用される方が多いので、
    神経の損傷が大きい方が鍼灸治療との併用をされていると考えられます。
    そのため、1度や2度の鍼灸治療で改善することは基本的には難しいと思います。
    鍼灸の損傷が大きい場合、鍼灸治療を行っても数ヶ月の治療期間が必要になること
    また、完全には改善しない可能性もあることをご理解ください。
    不安や恐怖を抱く必要はありませんが、
    ある程度の時間を治療に要することを覚悟のうえ鍼灸治療を併用するか?
    決めることが大切になると思っています。

    顔面神経麻痺に罹患して、治療をされていらっしゃる皆さんが
    早く良くなられることを願っています。