顔面神経麻痺の予後

    顔面神経麻痺の症状がでてから気になるのは『どれくらいで元通りになるの?』『本当に治るの?』などということではないでしょうか。これらを予後といいますが、この予後が分かると嬉しいでよね。では、この予後を知る方法などについてご紹介いたします。

    麻痺の重症度と予後

    顔面神経麻痺の重症度は予後との関係がでてきます。重症度は、神経損傷が大きい程、高くなり、予後も悪くなります。この重症度は、表情筋が全く動かないのか?少しは動くのか?などによっても判断できます。表情筋が少しでも動く場合は、損傷は少ないと考えられるかもしれません。ただし、症状が出て、すぐ、病院を受診した場合でも数日で症状が悪化する場合もあります。最初は表情筋を動かすことができたのに、数日後は、全く動かない状況になる場合もありますので、数日間、様子を見る必要がある場合もあります。また、表情筋が全く動かない場合でも神経の損傷が少なく回復の早い方もいらっしゃいます。ですから、予後については、数日もしくは最低1ヶ月程度の時間を要することとなります。治療の過程において、表情筋が動くまでに時間を要する場合は、重症度高く、予後も悪くなる可能性が高くなります。そして、この予後を知るのために表情筋スコアを活用する場合もあります。

    表情筋スコアについて

    病院を受診されたとき、血液検査や表情筋の筋電図、または、MRIなど様々な検査をされる病院もあると思いますが、検査などをほとんどされない病院もあります。以前は、病院でも表情筋スコアの検査をされていたところもあると思いますが、今は、この検査をされるところは少ないのではないでしょうか。病院において行われない理由は様々だと思いますが、当院に治療にお越しにられるほとんどの方が表情筋スコアの検査を病院で受けれらていません。この表情筋スコアの検査で何をするか?というとは「目を閉じる」「口を閉じる」「口笛をふける」などの動きをしてもらい、この動きがどれくらいできるか?を点数をつけ評価する検査になります。私も治療の指標とさせていただいているので行っていますが、私の感覚で点数をつけることになりますので、どの点数にするのか迷うこともありますし、4点と2点の間の点数があるといいのに!と思うこともあるので、行う人によって、点数に違いがあり、客観的な評価が得られないなどの問題もあります。しかし、今、予後を評価するものとしては、簡便に評価ができるものと考えています。

    40点法による麻痺の予後診断

    表情筋スコアという評価法では、上記以外にも「額のしわよせ」「口笛を吹く」「頬を膨らます」など10項目を検査します。正常であれば4点、部分的な麻痺なら2点、ほとんど動かないなどの麻痺が強い場合は0点というように4~0点で評価し、その合計点数を足していく評価の方法です。この点数が症状が出てからの1週間以内に12~14点であれば予後が良い、または1ヶ月経って20点を超えていれば予後が良いなどと判断できます。しかし、検査を行う人によってばらつきがあるため、画像で顔の動きを撮影し、点数化する3次元画像解析で客観的な評価をされる施設なども今はあるようです。

    参考 Medical Note
       顔面神経麻痺の治療と後遺症への対応 etc