顔面神経麻痺の鍼灸治療

    朝起きて鏡を見たらいつもと違う!と突然の表情の変化から病院を受診し、顔面神経麻痺と診断される方が多いと思います。顔面神経麻痺に罹患されても1ヶ月か2ヶ月前後で約80%くらいの方は、後遺症などが残ることなく元の状態に戻ります。ですが、残りの約20%の方は、なかなか、思うような改善が見られない場合もあります。

    当院に鍼灸治療にお越しにならなれる多くの方は、顔面神経麻痺の回復に時間を要していたり、顔面神経麻痺を繰り返してしまった(再発)などの状態の方です。
    鍼灸治療をして効果があるのか?また、どのように治療をしていくのかご説明します。

    顔面神経麻痺と鍼灸治療あれこれ

    どの状態で鍼灸治療を始めるのがいいの?

    症状に気がついて、病院に行ったら、出来る限り早い段階で治療を開始するのが理想です。
    ただ、入院される場合もあるので、その場合は、退院後、すぐから開始されることをおすすめします。

    病院でリハビリしていても鍼灸治療はできるの?

    できますよ。
    治療間隔や治療法は、リハビリの内容によって異なる場合もあるので、それは、お話しをお聞きしながら決めていきます。

    何回くらいすると変化を感じるの?

    顔面神経の損傷度合によって違いがあります。
    また、再発や病院での治療によって回復しているか?していないか?など、さまざまな状態により異なります。治療後の他覚的な変化が出るのには、1~2回の治療で変化がでる方が多いです。しかし、自覚的な変化を感じられるようになるのは、もう少し治療回数が必要になることが多いです。

    治療したら、後遺症は残らない?

    後遺症は、顔面神経の損傷が大きいと出現する確率が高くなります。鍼灸治療をどの段階から始めて、どれくらいで筋肉が動き始めるか?によって異なります。

    後遺症が出ない方もいらしゃいますが、後遺症が出る方もいらっしゃいます。

    神経の修復

    顔面神経麻痺の発症から3~4カ月を経過すると顔面神経の損傷の軽い神経線維の修復はほぼ完了し、表情筋に到達するそうです。顔の筋肉が動かせるようになりますが、この後、様々な後遺症が現れてくることがあります。これは、顔面神経の修復時に混線(迷入再生)した神経線維がこの期間以降、順次、表情筋に到達するためなのだそうです。これは、もともと支配していた表情筋と違う表情筋に修復された神経が到達しておこる症状だといわれています。
    日経Gooday

    表情筋スコアテストは必ずするの?

    麻痺症状が出て間もない方には、必ず行います。そして、鍼灸治療を5回行うごとに表情筋スコアテストを行って、予後診断や治療終了の判断などを行うために行っています。

    しかし、症状が出てから表情筋の動かない期間が分かっている場合は行わない場合もあります。

    治療間隔は?

    症状が出てからの経過が短い場合、表情筋スコアを見ながら治療期間を決ますが、表情筋が動いて、表情筋スコアのスコアが早く高い方が後遺症が出にくいこともあるので、週2回の治療をお願いすることが多いです。ただ、お仕事の都合などで、無理な場合でも7日以上、治療間隔が開かないようお願いしています。

    治療期間は?

    表情筋スコアの 38点/40点を目安に治療を終了しています 。
    後遺症が出ている場合は、相談をしながら決めていきます。

    顔や頭にも鍼をするの?

    当院では、顔面神経の走行部位も考えて治療しているので顔や頭部にも鍼をします。

    パルス通電に関しては、基本的には行わない方針です。

    料金はいくらですか

    当院では、初めてお越しいただく場合のみ初診料をいただいております。
    初回のみ初診料+治療代をいただいております。

    初診料              ¥1,500
    初回のみ
    鍼灸治療+マッサージ 約70分  ¥4,500
    初回の治療は、初診料¥1,500+治療料金¥4,500となります。
    鍼灸治療(マッサージ無) 約50分¥3,500
    初回の治療は、初診料¥1,500+治療料金¥4,500となります。

    ボトックス注射を開始された場合

    後遺症が出て美容整形外科でのボトックス注射を行っている場合や後遺症に対する手術をされた後などに鍼灸治療を行ったことがありませんので、現在は、当院では、施術をお断りさせていただいています。

    また、それらの治療が決定した場合は、病院での治療開始直前で鍼灸治療を終了とさせていただいています。

    お願いしていること

    病院にてリハビリの指導をされた場合は、そのリハビリを行ってください。ただし、無理をせず、ゆっくりした速度でのリハビリをお願いしています。強くマッサージしたり、無理やり顔の筋肉を動かしたりすることは避けてください。また、リハビリ以外で、日常生活で必要なとき以外は、可能な限りお顔に触れないようお気をつけください。

    病院によっては、リハビリの指示がないところもあります。
    きちんとした指導のない場合、方法を間違っていることもあります。特に、顔面神経の損傷が大きい方に関してはご注意ください。

    何でもお話しください

    顔面神経麻痺の症状は、ストレスなどにより免疫力が低下することが症状の原因のひとつでもありますが、症状が出てからもストレスが強くなりやすいです。

    解決はできないかもしれませんが、話していただくだけで、スッキリすることもありますので、何でもお話しください。