全身の若さを保つために必要なのは骨から出される物質

    第3集 ❝骨❞が出す最高の若返り物質

    骨は骨細胞の集まりであり骨の硬い部分に
    骨自身が骨の硬さを調整するための
    (骨は自分で自分の骨の方さを決めているみたいです)
    骨を作る「骨芽細胞」と
    骨を壊す「破骨細胞」があります
    この2つの細胞の働きがしっかりとバランスが取れているから
    私達の骨は骨量をきちんと保てています
    このバランスを保つことで大人では3~5年かけて全身の骨が入れ替わり
    新しく強い骨を維持し、疲労骨折などを防いでいるようです
    しかし、このバランスが崩れて
    骨を壊す「破骨細胞」の働きが強くなると
    骨を作ることが間に合わずに骨粗鬆症となってしまうのです
    これには加齢や女性ホルモンも大きく関与していますが
    これらだけがその一因ではないようです

    「骨粗鬆症」と聞くと高齢者だけの・・・と考えがちです
    しかし、若く健康そうに見える方の中にも
    検査をしてみると骨量が少ない方がいらっしゃるようです
    私も女子長距離選手の中にも
    疲労骨折がよく起こるのはどうしてだろう?
    と思うことがあったので興味を持ちました

    今回は、自転車選手として
    全米でも活躍された方について紹介されていました

    その自転車競技選手は軽い転倒で大腿骨を骨折し
    骨密度測定を行ったところ
    25歳という若さにも関わらず
    80歳代の骨量しかなかったということです
    その原因として考えられるのが
    骨の細胞から放出される「スクレロスチン」という物質の異常発生だそうです

    ≪この「スクレロスチン」の異常発生はなぜ起こるのか?≫というと

    骨細胞の『骨にかかる衝撃を感知する』という働きが関係しているようです
    骨にかかる衝撃により新しい骨を作るペースが決まってくるようなのです
    骨に衝撃が加わらない生活が続くと「スクレロスチン」が多く放出されるというのです

    ≪「スクレロスチン」の働き≫とは?

    「スクレロスチン」は「骨を作るのをやめよう」というメッセージで
    このメッセージを骨の細胞が受け取ると
    骨を作る「骨芽細胞」を減少させてしまい
    「骨芽細胞」と「破骨細胞」のバランスが崩れて
    骨量が減少してしまうと最新の研究で分かってきているようです

    今回、紹介された自転車競技選手は
    小さい頃から自転車に乗っていて
    走ることは自転車競技にとってあまり良くないという考えから
    ジョギングなどはほとんどしていなかったようです
    こうしてこの足(骨)への衝撃が少なくなり
    スクレロスチンの異常発生で骨密度が低下したのでは?ということでした
    現在は、ジョギングをしたり
    このスクレロスチンについて研修されている方から
    指示されているトレーニング(ジャンプ運動)を行うことで
    スクレロスチンが減少し骨量がアップしていているようです
    事実、健康で若くして骨量の少ない「骨粗鬆症予備軍」の男性達に
    この『ジャンプ運動』を1日30分、週 3回続けてもらったところ
    1年後の検査で38人中36人の骨量が上がり
    「スクレロスチン」の値が下がっていたそうです

    ※ 骨量って25歳くらいを過ぎると加齢のために減少するんですって!

    ある調査で『骨粗鬆症予備軍』を調べたところ
    ランニングをしている人では全体の19%でしたが
    自転車に乗っている人は63%にものぼっていたそうです
    何もしない人より自転車に乗っている人の方が骨量は高かったようですが
    ❝骨活❞にはランニングやウォーキングの方が良いようです
    ただ、高齢者の方で膝などに痛みがあったりされる方は無理されず
    『水中ウォーキング』『ヨガ』『ストレッチ』なども効果的だそうなので
    無理のない方法で❝骨活❞ができるといいな!と思います

    でも、毎日毎日『骨』に衝撃を受けているはずの
    女子長距離選手で疲労骨折になる選手が
    昔より多いと感じているのはどうしてだろうか?
    とこの番組を見終わってから考えています
    衝撃の強さに耐えうる骨の強さがない!ということですよね
    栄養面、筋力、練習環境など様々な要素が関係しているのかもしれませんし
    もしかすると、衝撃が加わりすぎることが
    「スクレロスチン」の放出の異常を引き起こす!
    なんてこともあるのかもしれませんし
    衝撃が加わることで赤血球は壊れることがあるのですが
    それらとの関係性もあるのかもしれないとも考えました
    今回の内容は私のほしかった情報とは少し違うものでしたが
    これからどんどん研究が進んで色んなことが
    解明されてくるといいなと思っています

    では「スクレロスチン」が逆に少なくなるとどうなるのでしょうか?
    なにが原因で少なくなるのでしょうか?

    番組では頭蓋骨が増え続けるとう病の方が紹介されました
    この病気と闘っていらっしゃる方は
    骨から放出される「スクレロスチン」が少ないことが分かっているようです
    今までは何年かに一度
    脳の骨を削る手術を受けて治療をされていたようですが
    この「スクレロスチン」のことが分かってから
    これを使って治療ができないか?研究が始まったようです
    実際、今回紹介された方も研究する機関で働かれていました
    まだ何が原因か?までは放送されなかったので
    解明されていない部分も多いのかもしれませんが
    早く、原因が解明されて「スクレロスチン」を増やす方法の研究や
    この疾患の治療法が確立されるといいなと感じました

    ❝骨❞についてと聞くと
    CMなどでも流れていたりするので
    最初に思いつくのは「骨粗鬆症」による骨折ではないでしょうか?
    冬になると転倒による高齢者の骨折も増えるようですし・・・
    また、高齢者の骨折部位が大腿骨部だったりすると
    と寝たきりになる方も少なくないことも知られています
    山中先生は高齢者の大腿骨近位骨折では
    「1年以内に4~5人に1人は死亡している」と
    ご自分の体験も含め話されていました
    しかし、骨粗鬆症で怖いのは骨折ではなく
    『若さを生み出すメッセージ物質』が途絶えてしまうことだと
    研究者の方々は指摘しているそうです
    このメッセージ物質で注目されているのは「オステオポンチン」です
    この物質が血管を通して全身に届けられれば
    『記憶力』『筋力』『生殖力』などを
    若く保つ働きがあることが分かっているそうです
    これは骨を作る「骨芽細胞」から放出されるメッセージ物質のようです

    「オステオポンチン」が放出されないと

    ≪新しいものを記憶する海馬が発達しない
    マウスの実験では位置を記憶する能力の衰え≫

    ≪筋肉に届かないと筋肉を効率よく働かせられない≫

    ≪マウスでは精子の数が半分近くまで減少してしまう≫

    ≪骨髄に存在する「造血幹細胞(身体を守る免疫細胞のほか
    赤血球や白血球などのもとになる細胞)」の機能を若く保ち
    全身の免疫力を活性化する働き≫   などがあるそうです

    ※ 高齢者の死因の中には感染症や肺炎などがあります
    これは免疫力の低下によるもので
    この免疫力の低下に「オステオポンチン」が
    大きく関わっていることが研究に確認されているようです

    じゃ「オステオポンチン」の量が多ければいいのか?
    というとそうでもないようで
    例えば、免疫細胞のT細胞が必要以上に「オステオポンチン」を放出すると
    慢性炎症を引き起こし老化が進んでしまうという研究発表もされているそうです
    それに「オステオポンチン」はほかの細胞からも放出されていて
    環境が変わると老化を進めてしまう場合があることもわかっているそうです

    骨細胞の中の「骨芽細胞」が放出する物質は
    骨を強くするだけでなく、記憶力アップ、筋力アップ、免疫力アップなど
    身体全体のさまざまな臓器の機能を若く保つ働きなど
    様々な嬉しい効果も期待できるようですが
    逆にたくさんあり過ぎてる老化を進めてしまう場合もあって
    積極的に身体を動かず時間を作ることは必要だけれど
    若返るためには決して無理をしてはいけない!
    ということなのかもしれません

    「骨から出るホルモンが他の臓器や細胞に受け取られることで
    老化が進む速さが決定されている」と聞いたあと
    前回の脂肪と筋肉の内容も思い出し
    自分の運動不足を痛感し怖くなってしまいました
    そこで、簡単に見えたので
    このジャンプ運動を行ってみました
    単調で楽しくないし
    意外に負荷もあって20分しかできませんでした
    そして翌日には下腿三頭筋の筋肉痛に苦しみました
    これならランニングの方が楽だと思った矢先
    足のケガをしてしまいました
    あれから3週間以上が経ちます
    やっと内出血が消え
    腫れも痛みは徐々によくなってきましたが
    まだ全快にはとおい状態で跛行がみられます
    昨夜、下腿三頭筋の大きさを左右で比べてみて
    怪我した右足が細くなっているのに気が付き
    複雑な気持ちになってしまったのですが
    痛みが無くなったら少しずつ運動を始めようと思います
    もともと右足の筋力が弱いので細いのは嬉しいけれど
    このままにしておくと転倒を繰り返すかもしれません
    もうあんな痛い思いも
    ギブスに松葉杖という注目を集める思いも
    松葉杖使用による脇や手根部の痛みとの闘いも
    遠慮できる状態に整えられるようとしよう思います

    でも、運動できるようになるまで
    あと、どれくらいかかるのだろう・・・?

    【参照】
    NHKスペシャル「人体」❝骨❞が出す!最高の若返り物質
    骨活のすすめ❝自転車❞より❝ランニング❞!?
    「若さを生み出す臓器」として大注目!❝骨❞によって老化の速度が決まる(免疫力を高めるメッセージ物質❝オステオポンチン❞)

    次は、第4集 万病撃退!❝腸❞が免疫の鍵だったです
    2月4日には第5集❝脳❞についての放送があるので
    それまでに何とか・・・と思っています

    頑張ります

    今年になって
    私の周りでもインフルエンザに罹患される方が増え
    今月に入ってもその状況に変わりはありません
    そして、毎週、過去最多を更新していますので
    まだまだ油断はできない状況です
    どうか、皆さん、お気をつけください