ある講演会でとある鍼灸師の先生が
卵巣における自律神経の働きについて話されていました。
その時は、
『そうなんだ。卵巣における副交感神経の作用は
あまり働かないようになっているんだね。』
とその事について
詳しく調べることもしませんでしたが、
ここ数ヶ月、色んなことを考えたり
お越しになられている方と色んなお話をしているうちに
きちんとそれを自分で調べたい!と思うようになりました。



講演をされた先生は、頭もよく、凄い先生です。
その内容を疑っている訳ではありません。
ただ、自分で調べるともっとたくさんの情報が集まり、
内容をしっかり把握する事で
確信をもって話せるようになる!と思ったからという理由もありますが、
一番は、私がそのことを学びたいと心から思ったことです。
そうしないと今後の鍼灸治療に繋がらないとも思いました。



今現在、私が持っている医療用の書物では
調べても卵巣における交感神経と副交感神経の分布について
詳しく説明されているものがありませんでした。
そこで、ネットで何か参考になるものはないか?
と調べてみましたが、


まだ、


『これだ!』


というものには出会えていません。
これから調べらる書籍などを探してみようと思っています。
しかし、いくつかの情報に目が留まりました。
それらを少し紹介させていただきたいと思います。



  何年か前ですが、
  『ラット卵巣細動脈の観察とそのノルアドレナリンに対する反応』という論文が
  日本自律神経学会賞を受賞されていることが書かれていました。


  その内容は


  卵巣に多数の微小血管網が存在し
  卵巣の細動脈径と血流が
  交感神経系の伝達物質ノルアドレナリンにより
  調整されることが明らかとなったというものです。



  これは、どういうことか?というと・・・
  卵巣に網のように小さい血管が張り巡らされており
  この小さい血管の太さと血液の流れが
  交感神経の伝達物質であるノルアドレナリンという物質により
  細くなったり、正常な太さに戻ったり
  血液の流れが悪くなったり、血液の流れが通常に戻ったり
  このように調節されているということになります。
  と、いうことは
  自律神経の中の交感神経を優位にしてしまうと
  網のように張り巡らされている卵巣の血管が細くなり
  卵巣内の血液の流れが悪くなって
  卵巣機能に直接、悪い影響を及ぼしているということになります。



私は、今まで
ストレスを受けると、
女性ホルモンとストレス解消ホルモンを分泌する司令塔が同じところにあり
優先的にストレス解消ホルモンの分泌を行い
女性ホルモン分泌の指令が上手く行えないため
女性ホルモンが分泌が上手くいかず
卵巣の機能が低下してしまう。
とお話ししてきました。
これは、卵巣にとっては間接的な関与に近いのかもしれません。
しかし、今回の論文により
ストレスは直接的に卵巣に悪い影響を与えてしまうことを示しています。
そうすると、最悪の場合、
ストレスは、最悪の場合、間接的にも直接的にも
卵巣に悪い影響を与えてしまうこともあると考えられます。
※ノルアドレナリンはアドレナインの前駆物質で
 卵巣や心筋においてはアドレナリンより多く存在する
 (ブリタニカ国際大百科事典より)



鍼灸治療では、
下腿に刺激を与えること
仙骨部に刺激を与えるとで
骨盤腔内の血流に影響を与えることが知られています。
また、鍼の刺激事態にも自律神経系に
いい影響を与えると考えられてもいます。



卵巣機能に悪影響を及ぼさないためには
ストレスを可能な限り受けないようにすること
ストレスを溜めないようにすることなどが
とても大切だということになります。