不妊に悩まれているカップルが増えています。その中でも機能性不妊(原因不明)や原因因子と考えられる因子を取り除いたのに妊娠に繋がりにくいという方々の悩みに対して、不妊鍼灸は何等かのお手伝いができるかもしれない。と思っています。
鍼灸治療は、基本的には器質的な変化に対しての効果はあまり期待できません。ですが、チョコレート嚢腫や多嚢胞性卵巣症候群などの器質的変化に対して、病変そのものの治療の効果は難しい部分もあると思いますが、妊活に加えていただくことで妊娠に繋がった方もいらっしゃいます。
鍼灸治療を受けたきっかけ
- 体外受精へのステップアップの提案があった場合(生殖補助医療のリスク)
- 子宮内膜症などの診断を受けられた場合
- 体外受精でも受精しない場合
- 受精卵のグレードがよくない場合
- 採卵ができない場合
- 体外受精で移植しても着床しない場合
- ホルモン剤等をできる限り少なくして自然妊娠に近い状態を望まれる場合
etc…
不妊鍼灸でこころがけていること
妊娠から流産防止
妊娠しやすい体質になっていただく、卵質の向上、子宮内膜の環境の改善、採卵数を増やすことなども不妊鍼灸で行うべきことですが、当院にとって妊活の鍼灸治療として最終的にこころがけていることではありません。でも、妊娠してお子さんを腕に抱いていただくには、ひとつずつ確実にクリアしていかなければいけないことでもあります。そのために、採卵予定の数ヶ月前からの鍼灸治療開始をおすすめしています。私は治療にお越しになられる皆さんと同じ願いを持って、そのための治療を行っています。
期待できる効果
女性ホルモン分泌指令系統の機能回復、男性ホルモン活性化の防止、免疫力低下の防止、ストレスホルモン分泌によるドーパミンなどの分泌抑制による高プロラクチン血症や卵胞の異常形態防止、卵巣や子宮の機能低下の改善、卵子の老化の防止、ストレスによるおこる筋肉や血管の収縮を改善し栄養素、ホルモンなどの運搬量低下の改善 etc…
難しい言葉が並びましたが、まとめると
・卵子への栄養素やホルモン運搬量増加による卵子の質の向上
・卵子の老化防止
・女性ホルモン分泌の正常化 etc…