ヒトの甲状腺は、頸部前面に位置する小さな内分泌器官で、複数の
甲状腺ホルモンを分泌します。甲状腺ホルモンは、全身の細胞に作用して、
その代謝を上昇させる働きを持ち、全身の呼吸量、エネルギー生産量を
増大させて基礎代謝を促進します。



甲状腺の疾患には、甲状腺の機能が亢進する場合(バセドウ病など)と
機能が低下する場合(橋本病など)がありますが、いずれも自己免疫が
関与しています。男性よりも女性に多く発生することが知られています。



機能が亢進する場合、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。このホルモ
ンの異常高値によって、全身の代謝が異常に活発になることで、肉体及び
精神に様々な影響が発現します。
発熱、頻脈、高血圧、振戦、食欲亢進、低カリウム血症、多汗、疲労感、
息切れ、眩暈、不安感、抑鬱、集中力低下などの症状を呈することがあり
ます。



機能が低下する場合、最も多いのは自己免疫による攻撃によって、甲状腺
細胞が破壊される橋本病です。それにより、全身細胞の活動性の低下に伴い、
倦怠、抑鬱、徐脈、脱毛、筋力低下などの症状と甲状腺腫大が表れます。



甲状腺疾患とアロマテラピー
『NARD ケモタイプ精油辞典実践集(Ver.8)』では、甲状腺機能亢
進の症状に対して、レモンバーベナ、ミルラ、マジョラムなどが
甲状腺機能低下の症状に対しては、マートル・シネオールとクローブが適
用されています。

また、『NARD ケモタイプ精油辞典(Ver.8)』のレモンバーベナ、
ミルラ、マジョラム、マートル・シネオールの各項には、甲状腺の不調に
対する適用の記載があります。



(Chemotype Aromatherapy 136号より
私が必要かな?と思った部分のみ抜粋しました。)



アロマオイルを使って、甲状腺機能障害がよくなる。
ということではありませんが、上手に取り入れて、
気分転換などの方法としていただけると嬉しいです。



最後に、妊活されている方、月経困難症などの方に知っていただきたい
甲状腺と女性の身体の関係について追記させていただきます。
甲状腺機能が亢進すると排卵までの期間が短くなりやすく、
甲状腺機能が低下すると無排卵や無月経が生じやすくなりますので、
特に妊活されている方は、甲状腺ホルモンの検査を
初診時にして下さる病院を選ぶのも病院選びのポイントになるかもしれません。
最初の段階で検査される病院が増えてきていると思いますが、
検査されない病院もありますので、ご注意ください。