京都の治療院に勤務している頃、
過敏性腸症候群の鍼灸治療に対して
自分で納得できる程の効果を得ることが私はできませんでした。
症状のタイプによっては、
全く改善できなかった方もいらっしゃいます。
また、症状が半分程度まで改善はできたものの
それ以降がなかなか良い方向に向かわなかった方もいらっしゃいます。
他にも治療期間が長くなるため
途中で治療を終了される方もいらっしゃいました。



でも、今回、治療させていただいた方は、
時間がかかるかもしれないことをお話しして治療を開始したのですが、
驚く程、スムーズに症状が良い方向に向かい
「ほんとに!」と私も驚いてしまう感じでした。



今までの経験で
過敏性腸症候群の完治は難しいことが多く
治療期間も長い期間を要することが多いこともあり、
ご本人とお話しさせていただいて
完全に症状が無くなることを治療目標とはせず、
症状が出現する頻度がストレスと感じないか?をお聞きし
そのストレスと感じない程度にすることを
今回は治療目標とさせていただき治療を開始しました。



週に1回、
約2ヶ月程の治療期間で
治療目標を達成することができ
今までにはなかった治療の効果を感じました。



今回は、症状が出てから鍼灸治療を開始されるまでの期間が短かったことや
過敏性腸症候群のタイプがガス型や便秘型などではなかったことも
症状の改善がスムーズにいった原因のひとつだと思っています。
また、それだけでなく
服用されていた内服薬もご本人に合っていたこと
症状が出たときと
症状が改善に向かっていったときとの
ストレスの変化や年齢など
様々なよい条件が重なって
このような効果を生まれたのだと思っています。



過敏性腸症候群の症状をお持ちの方は、
精神的にも身体的にもかなり辛い思いをされていらっしゃると思います。
そして罹患されてから
数年または数十年と経過されている方や
お薬があまり症状の軽減に繋がっていない方もいらっしゃいます。
過敏性腸症候群の全ての方に鍼治療が有効だとは言えませんし、
鍼治療を行ってみないと効果があるのかどうかも判断できません。
また、当院の治療で症状の改善がなくても
他の治療院では鍼治療のアプローチ方法が異なるので
違う治療院で鍼治療を行って
症状の改善がみられる方もいらっしゃると思います。



ただ、過敏性腸症候群の症状の軽減に
鍼治療が有効な場合もあるということを知っていただき、
過敏性腸症候群の症状で辛い思いをされていらっしゃる方の
何らかの参考になればと考えます。